三木ブログ

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美少女ゲームや最近興味のあることをダラダラ書いていくブログ

『はるのあしおと』感想

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 はるのあしおとは、2004年7月23日にminoriによって制作されたゲーム。

 プレイ時間は15~20時間ほど。選択肢は殆どなく、簡単に√には入れる作り。

 オープニングだけではなく、エンディングにも各√ごとにアニメが用意されており、それが√のモノローグも兼ねています。

 CGや差分が多い印象。当時にしては珍しかったであろう口パクや演出など、とても気合が入っている印象を受けました。

 

 オープニングのアニメは新海誠氏が監督をされており、個人的にはとても大好きなOPの1つです。

 元気溢れるヒロイン達と、影を感じさせる主人公の対比の図からドラマ性を感じさせつつ、決して暗すぎることはない内容になっています。

 またアニメーションだけではなく、原田ひとみ氏による『春 -feel coming spring-』も神曲

 


Haru no ashioto demo movie

 

ざっくりとしたあらすじ

 舞台は、芽吹野という田舎町。主人公-桜乃 樹に故郷です。

 主人公は東京の大学に通っていたのですが、教員採用試験に落ち、かつ失恋をしてしまったことから地元に逃げ帰ってきてしまいます。

 しばらくは引きこもり同然の生活を続けていましたが、桜鈴学園の教頭であり叔父に臨時教師として働かないかと誘われます。

 始めは渋る主人公でしたが、想い人であった白波瀬からの言葉を思い出し、彼女の期待を裏切りたくないという思いから、臨時講師として働くことを決めます。

 

 内容は青春成長譚といった所でしょうか。

 人として未熟な主人公が、モノを教える教師として、ヒロインと共に自分自身も成長していくというもの。

 決して特別な設定などはなく、ヒロインによっては同じような悩みを抱える方もいるのではないかと考えさせられます。

 ヒロインたちの抱える悩みについてよく掘り下げられ物語に落とし込まれており、よくまとまっているように感じました。

 

各キャラクター説明

 ヒロインは3人+1。

 主人公の従妹である桜乃 悠

 秀才で運動もできる学級委員長の藤倉 和

 学校一の美少女であるが自己肯定感が低い楓 ゆづき

 主人公の幼馴染で桜鈴学園の保険教諭である篠宮 智夏

 (智夏に関しては、他の3人をクリアしなければ√は解放されない)

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 主人公の桜乃 樹

 大学時代から好きだった白波瀬が結婚することを聞いて堪え切れなくなり帰郷。

 途方に暮れていたところを運よく叔父のコネで教員として働くこととなる。

 始めは授業内容は酷いようだったが、本人の努力と楠木教頭代理のサポートによりある程度は形になっていく。

 教師としての自覚が生まれ始め、どうして教師になりたいのかを今一度見つめ直し始める。

 悠、和、ゆづき√では、最終的には東京に戻りもう一度教員採用試験に挑戦する。

 ただ、教師なんだからゴムくらい付けろと言いたい。全部中田氏はあかんって

 

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 主人公の想い人であった白波瀬

 大学時代、主人公とよくつるんでいたが結ばれることなく、出版社に就職後すぐに結婚してしまう。

 和√では、彼女の隠していた本音を聞くことができ、主人公に好意があったことが分かる。

 しかしお互いの想いのすれ違いから、決して交わらず関係性は変わることはなかった。

 電話口で泣きながら、就職できなかった主人公に対してご飯を食べさせてあげてやってもよかった、というシーンは印象的。

 相思相愛なのに本音を言えなかった二人は、子供のままだったということなのだろう。

 ちなみにゆづき√では、ゆづきの担当編集だったことが判明する。

 

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 主人公を兄のように慕う桜乃 悠

 幼いころ母親を亡くしたことから、自分に近しい者の死に対して非常に敏感になっている。

 冒頭、父親が入院してしまったことから更にトラウマが強くなってしまう。

 悠√では主人公と結ばれるが、主人公は悠とお互いの傷をなめ合っている関係でしかないと悟る。

 ただの依存でしかなく、主人公はこのままの関係では悠とはいつか破綻が来ると考える。

 そのため一度お互いは距離を離れ、立派な教師として成長できた後に、芽吹野に帰ってくることを約束するのだった。

 

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 主人公に対して口うるさい学級委員長、藤倉 和

 勉強もスポーツもでき周囲からは羨ましがられる存在だが、彼女自身何をしても満足できず、空いた心の隙間を埋めるために、もがいているにすぎなかった。

 そのため、東京の一流大学を目指すが何になりたいのか明確にはなっていない。

 主人公と触れ合う中で、徐々に自分が愛を求めていたことに気づき、恋仲になる。

 最後は、主人公から一旦距離を置き、一人東京へと向かう。それは主人公の傍にいると甘えて逃げてしまいそうになるからという理由からだった。

 モノローグでは、教師となった和と再会する主人公。彼女もまた主人公と同じ道を選んでいたのだった。

 

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 自己肯定が低く常に否定的だった楓 ゆづき

 友達も少なく、自分から率先して何かをするタイプではないゆづき。

 何事にも否定から入り、周囲に溶け込まない姿から、危なっかしく見える存在であった。

 しかし彼女には、文を書く才能があり、賞をとり出版されることが決まる。

 ゆづき√では、そんな自分の殻を破かせるためにも主人公は一人東京に出ることを決める。 

 数年後、教師になれた主人公は、またも賞をとったゆづきと再会する。

 その姿はかつてのものではなく、小説家として大成し人として成長した姿であった。

 

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 主人公の幼馴染である篠宮 智夏

 幼い頃から主人公に対して好意を抱いており、その想いは今なお変わっていなかった。

 彼女は他のヒロインとは違い、問題を抱えているわけではなく人格者として描かれている。

 主人公に自分の想いを告げ一度振られてしまうが、共に教員として過ごしていく中で主人公は智夏と向き合うことを決める。

 この√では、自分から桜鈴学園で働かせてほしいと叔父に頭を下げる。