三木ブログ

三木ブログ

美少女ゲームや最近興味のあることをダラダラ書いていくブログ

『腐り姫〜euthanasia〜』雑感

f:id:mikiwork:20200723050501p:plain

 

あらすじ(HPより抜粋)

父親と妹が怪死を遂げ、記憶喪失となった主人公は、義母に連れられ、故郷の町へと戻る。そこで主人公は蔵女(くらめ)と呼ばれる、深紅の着物の少女と出逢う。

少女は自分の妹に瓜二つだった。

取り巻く家族や友人たちは、うわべでは彼の回復を望みながらも、罪の意識を心に潜ませている。蔵女はそんな人々の隙に取り入り、甘美な肉欲と狂気を与え、身も心も崩壊させていく。

記憶と現実の境界が揺らぎ、喪失感と、蘇る恐怖との狭間に葛藤しながら、やがて全ての記憶を取り戻し、赤い雪が降り積もるなか、世界が死の静寂に包まれるまでの4日間。

 

伝奇+SFゲー

 『腐り姫〜euthanasia〜』は、あらすじからも分かるように、真夏の4日間を繰り返すループもの。

 繰り返す日常の中で、主人公は徐々にその状況に気付き初め、自分の無くした過去を思い出していきます。

 ループをどうにか理屈付けようとしてしまう都合上、SF的な要素が付いてくるのは仕方がないことだとは思います。

 とはいえ、前半は、作中で『腐り姫』という伝承にも触れ、伝奇の要素が強い中で、後半ではSF要素が全面的に出てくるので、受け入れるのに少し時間がかかってしまいました。

 

インモラル・ホラーADV

 本作は近親相姦がテーマです。

 義理の母、妹、従姉と主人公は関係を持つことになるのですが、非常にエロゲらしい。

 中でも個人的には、従姉である簸川夏生がヒロインの中では、印象深かったです。

 

f:id:mikiwork:20200723051800p:plain

 

 簸川夏生は、主人公が幼い頃から慕っていた姉的な存在でした。

 記憶を失って田舎に戻ってきた主人公に対して、温かく接してくれて記憶が回復するようにと協力してくれる優しい従姉。

 

 実は幼い頃、夏生は好意を抱いていた男性への当てつけで、主人公に強引に行為に及んだという過去がありました。

 その過去への後ろめたさから、主人公には記憶を取り戻してほしかったわけです。

 プレイ前は、全体的に暗い本作にしては明るいヒロインだと思っていましたが、蓋を開けてみればなかなかに業の深いヒロインでした。

 

 

 最終的には、蔵女により穴を穿たれことにより、隠していた感情が露わになり、主人公に過去を思い出してもらうべく、またもや関係を迫ります。

 その結果、主人公は過去の夏生の罪を思い出すことで、夏生の思いは成就され、腐って赤い雪となるのでした。

 

実妹の存在

 『腐り姫』にとって、やはり欠かせない要素が実妹である「樹里」の存在でしょう。

 諸悪の根源であり、物語の起点となる人物になります。

 ちなみに蔵女と樹里の容姿は、全く同じではありますが、同一人物ではございません。

 

 さて、この実妹。何が恐ろしいかと言うと、病的なほど主人公LOVEという点。

 主人公の傍にいる存在に対しては、殺意が高いです。愛犬を殺害し、実母も実父も間接的に手にかけるといった、ヤベー奴で手段も厭わない所もヤベーです。

 断定できる描写がありませんでしたので、少し私の考察(妄想?)も入りますが、主人公を愛する母を殺害するために、父を誘惑し追い詰めるといったことも平気で行います。

 母の死後、新しく芳野が義理母になりますが、連れ子の潤や芳野も陰ながら命を狙っていたようです。

 

 結局は、父が自殺した日に、芳野が樹里を殺害しようとします。(父の死の原因が樹里であるということを知ったため)

 主人公は、これらの事実に気づいてはいましたが、樹里を愛していたため、二人で心中自殺を図ろうとします。

 その後、樹里は死去。主人公は記憶を無くすものの一人だけ生還します。

 

蔵女と主人公

 記憶を失った主人公は、幼い頃生まれ育った『とうかんもり』に戻ってきます。(ここから本編は始まります)

 ループしながら、自分の過去を思い出していくわけですが、主人公の回りのサブヒロインは、次々と蔵女に穴を穿かれ、赤い雪と化していってしまいます。

 最後に残った潤までもが毒牙にかけられそうになった所、蔵女への怒りから、主人公が覚醒。

 全世界の人間を贄に、神に近い存在になるのでした。

 その後、何世紀か経ったのち、別惑星から来たエネルギー体に、妹とそっくりの肉体を与えます。

 ちなみにこのエネルギー体が蔵女で、これまでも様々な惑星を渡り、星に死を与えてきたのです。

 その後、蔵女はかつての主人公を覚醒させるために過去に跳躍。

 主人公も蔵女と同等の存在なので、蔵女を追い、過去に跳躍します。

 

 そして、蔵女の元へようやくたどり着けた主人公。

 二人はお互いが永遠の存在であることに疲弊しきっていました。

 そこで、蔵女は主人公に自分を殺すように頼むのです。

 蔵女は自分が生き続ける限り、周囲の生命体を腐らせエネルギーとしてしまうことに疲れていました。

 最後に選択肢が3つ、プレイヤーに与えられます。

①一緒に生き続ける

f:id:mikiwork:20200723040915p:plain

 この選択肢を選ぶと、二人は生き長らえることになります。

 しかし、この画像を見てわかるように地球は赤く染まっており、地球すらも滅ぼしたことが伺えます。

 世界と彼女とを天秤にかけ、彼女を選んだわけですね。

 

②死を選ぶ

f:id:mikiwork:20200723041426p:plain

 共に二人は死を選びます。

 同等の存在である二人は互いを殺し合うことで、存在を抹消するのでした。

 

③転生する

f:id:mikiwork:20200723042507p:plain

 恐らくTrueエンド。

 自分たちの能力・記憶を封じ、過去に跳躍してやり直すというもの。

 そして、先代の簸川家の当主に拾われることとなります。

 つまり転生した二人は、主人公の父と母だったわけです。

 

雑感

 名作エロゲとして名高い本作ですが、納得の出来。

 システム周りも結構、凝っており斬新な出来でした。

 プレイ時間はだいたい10時間ほど。

 

 最後までプレイしたことで、蔵女は可愛いなあとは思うようになりましたが、樹里の方は好きにはなれませんでした。

 妹ゲーではありますが、どこかアンチ妹感も強く、徹底的に樹里に褒められる要素が1つもないのは、すがすがしかったです。