三木ブログ

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『さくらの雲*スカアレットの恋』十一章~最終章 感想

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 『さくらの雲*スカアレットの恋』の所長√感想記事になります。

 今回もネタバレ込みで感想を書いていきますので、ネタバレが嫌な方はブラウザバックをお願い致します。

 

 序章~第四章までの感想はこちら。 

 

mikiwork.hatenablog.com

 

 五章~十章までの感想はこちら。

 

mikiwork.hatenablog.com

 

 

 

所長√

 過去にタイムスリップした主人公を助けた人物であり、チェリイ探偵事務所の所長。

 

 さてこの√では、アララギによって平行世界の主人公によって書かれた電報を、全て渡されます。

 今度こそアララギは、加藤大尉の思惑を食い止める様、主人公に頼むのでした。

 

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  電報を見ることで、メリッサの千里眼を知った主人公は、メリッサに協力を申し出ます。

 メリッサ曰く、主人公をその眼で見ると歪みを強く宿していることが分かるそうです。

 そして加藤大尉もまた、主人公と同様に強い歪みを持っており、彼もまたアララギの手によって、未来から遡ってきた人物だということが判明します。

 

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 この√では、他√で明らかになった歴史の歪みを次々と修正していきます。

 怪盗ヘイストによる事件、中森氏の呪いのヴァイオリン盗難問題、真霧とリーメイの関係性、成田の永久機関騒動、偽札問題など、加藤大尉絡みで起きた歴史の歪みを解消していくのでした。

 帝都の歪みを正し、本来あるべき歴史に近づけようとしているわけです。

 

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 そして、主人公の隠していた真意。

 これまでの√においても主人公は決して元の世界に戻ろうとしませんでした。

 更に主人公が、意図的に歴史の歪みを生み出していたことに所長は気づきます。

 

 何故、主人公は歴史の歪みを生じさせていたか。

 それは主人公がいた時代2020年(和暦―桜雲2年)は令和の時代とは違い、戦禍の時代―第三次世界大戦が起きた時代だったからです。

 そんな辛い世界に戻りたくない…(そんな世界を変えたい)という思いから、主人公は1920年に起きた三大テロ事件を防ごうとしたのです。

 

 叙述的トリックを用いり、最終章までこの根本的な謎を隠し続けていたことに、まんまとやられました…

 考えてみれば、確かに所長の言う通り、伏線はしっかりと張られており、気づける要素はありました。

 露程疑うことなく、ここまでプレイしてきた自分が恥ずかしいですね。

 

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 未来に帰りたくないと言う、主人公を真正面から受け止めます。

 そして、所長は主人公の望む未来にした上で、未来に返すことを約束するのでした。

 

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 その後、加藤大尉と対峙する主人公。

 加藤大尉もまた、未来を変えよりよい日本にするために動いていました。

 

 また主人公を生かしていたのも、大正の時代に起こる三大テロ事件を主人公が阻止していたからでした。(主人公がやらなければ、加藤大尉が動くつもりでいたようです)

 しかし、主人公はこれまでの出来事から考えを改め、歴史の歪みを正し元の世界に戻ることを加藤大尉に宣言します。

 

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 伏倉にタイムマシンを作らせ、いよいよ大震災をも起こそうとする加藤大尉。

 主人公は、歴史の歪みの根本である加藤大尉を消すことを決心します。

 

 加藤大尉が潜むシェルターへと乗り込む主人公。

 そこには推測通り、桜の木のタイムマシンと偽札が積み重なっていました。

 

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 語られるタイムマシンと加藤大尉の秘密。

 加藤大尉は2110年からやってきたタイムトラベラーであり、その際にタイムマシンの論文を大正に持ってきていました。

 そして、1932年にタイムマシンの基礎理論を書き上げる予定の伏倉に、未来の知識・タイムマシンに関する論文を渡します。

 天才である伏倉は、恐るべき吸収力でタイムマシンへの理解を深め、タイムマシンを対象の時代に作り上げたということらしいです。

 

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 そして加藤大尉が震災を起こそうとしていた理由。

 1920年関東大震災を起こすことで、大きな歴史の歪みを作り、タイムマシンの制約(過去に送られたものを強制的に元の時代に送り返す機能)を潜り抜けるためでした。

 

 所長の正体もここで明かされます。

 本名はレベッカ・クルーガーと言い、サンフランシスコ条約において裏で暗躍していた人物でした。

 加藤大尉はその実績から、いずれ役に立つと判断し、主人公と共に行動することを容認していたのです。

 

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 所長を人質に取られ、タイムマシンを使い未来へ飛ぶことを強いられる主人公。

 その中、突然大きな揺れが生じるかと思うと、主人公の呼びかけに応じる形でアララギが現れます。

 

 そして、アララギはその場にいる伏倉に一通の手紙を渡すのでした。

 それは以前伏倉がお見合いした相手からの手紙。

 中には伏倉との縁談を破棄してほしいという内容が書かれていました。

 

 すると突然苦しみだす加藤大尉。

 そう、加藤大尉の本名は―伏倉弁慶。伏倉の子孫だったのです。

 本来であれば、その縁談相手と結ばれるはずだったのが、この√ではタイムマシン政策に注力してしまったおかげで破断となり、その末裔である加藤大尉は生まれない人間となってしまいました。

 こうして加藤大尉こと伏倉弁慶は消滅してしまいます。

 

 歴史の歪みを修正した、主人公にも別れの時が来ます。

 所長や仲間たちに別れを告げ、元の世界2020年に戻りると、そこには失くしたはずの左手があり、元号も桜雲ではなく令和となっていました。

 所長たちのおかげで、戦禍の時代を回避することができたのです。

 そして、所長と主人公のひ孫にあたるマリィから、手紙を渡されます。

 それは所長から主人公に宛てたラブレターでした。

 

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雑感

 

 こうして本作『さくらの雲*スカアレットの恋』は終わります。

 いやはや、やはりその見事な伏線、終盤のどんでん返しと、卓抜な構成力を感じさせられた作品でした。

 特にミステリートレインのメリッサ√、そしてラストの所長√は、群を抜いて面白かったです。

 最後の演出、BGM、所長からの手紙の内容にと、感動的でついついホロリとさせられました。

 きゃべつそふと、今後の作品も購入させていただきます。

 

 ところでエンディングにて、主人公はマリィと共に、二代目チェリイ探偵事務所を設立するようですが、こちらの後日談を知りたい所。

 また何かの機会で、この続きを読んでみたいですね。